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Past Projects

2014 WT Rip Curl Pro@Bells Beach

2014/24th/Apr

結果的にファイナルデーとなった23日の水曜日。
朝から雲一つない快晴のオフショア。
ここベルズも南アフリカのJーBayと同様に冷たいオフショアが吹くのは良い波になるサイン。
当然寒いわけです。

tylor wright

↑Tylor Wright

今日は7:00amから女子のセミファイナルがスタート。
こんな早い時間にスタートするイベントは初めてな気がしますね。
今日中に全て終わらせる気満々って感じ。

jordy
↑Jordy Smith

メンズはラウンド5からスタート。
ラウンド4の敗者復活ラウンドですね。
最高に盛り上がったのは、ジョディ・スミス vs ジュリアン・ウィルソン。
最後の波でジョディに必要だったのは9.97のほとんどパーフェクト10。
ジョディは終了間際につかんだ波で9.93をだしたが僅差で追いつけなかった。
それでも最後のファースト&セカンドマニューバーは誰にもまねできないモノだったし、あんなのを見たのは初めて。

クオーターファイナルもそのままベルズボールでスタート。
少しづつ波にパワーがなくてって来てる感じだった気がする。
タジとジュリアンはほぼ完璧な試合運びとハイスコアーでセミファイナルへ。
注目のケリーvsジョンジョンは6ポイント台のロースコアー争い。
ケリーがミスを連発してジョンジョンがヒートアップした。

kelly
↑Kelly Slater

クオーターファイナルの最終ヒート、ミックvsオーエンは波がほとんどこないトリッキーなヒート。
ここではミックが本当に危なかった。
最後の最後で小振りな波で必要だったポイントを上回る7ポイントで逆転。ジュリアンとのセミファイナルへ勝ち進んだ。
その後、波が全くこない事から、ウエイティングに入ると思いきや左隣のポイント『ウィンキーポップ』へと移動。
満潮でビーチにスペースがなくなつ事もあるけど、おそらくあまり予期してなかった移動だけに、一般人はビーチにもおりれない。
メディアも中間の崖の上にちょこっとスペースが解放されただけ。
そんなわけで約1時間後にセミファイナルがスモールサイズのウィンキーポップでスタート。
セットで胸くらいですかね。

julian
↑Julian Wilson

ヒート1のタジ・バローvsジョンジョン・フローレンスはタジが危なげなく勝ち進んだ。

ヒート2はミック・ファニングvsジュリアン・ウィルソン。
ジュリアンが8ポイントでスタートしてヒートをリードしていたが、ミックが9ポイント台とバックアップをそろえて逆転。
問題は最後から3番目の波。
ジュリアンがそこそこの波に乗ったりポイントのコールを待つ。
MCが『ジュリアンの最後の波は、6.33』とコールこの時点でジュリアンはコンビネーションって事になる。
残り時間を考えるとほぼ逆転は不可能って事で、ジュリアンは変な波に乗りエアー。
その直後、MCがMCが『ジュリアンの最後の波は、8.43』とコール。これなら逆転に必要なのは9.70。
一つ前のポイントコールは2本前の波で、コール間違いって事になる。
もちろん変な波に乗って諦めたジュリアンが悪いけど、メチャクチャジュリアンは怒ってた。
結果逆転は無理だったけど、なんかちょっと酷いかな。
ちょっと後味のわるいヒートでしたね。

taj

↑Taj Burrow

ファイナルはミック・ファニングvsタジ・バロー。
ヒート開始からタジはなんとか先攻しようといろんな波に手をだす。ちょっと焦ってる感じ。
結局ミックに先攻されて、終盤まで優位に進められてしまったけど、タジは終了8分前に9ポイントオーバーをスコアーして必要なスコアーは約7ポイント。
これはプライオリティを持ってるミックにも難しい状況になった。
どの波をいかせて、その波を行かせないのかとかね。
結局そのまま抑えてミックが優勝。ランキングも3位になった。

mick
↑Mick Fanning

今回初めて撮影する場所だったベルズのイベント。
本当に歴史があるんだなと思った。
最初のヒート前には、鐘の音で始まるACDCのHells Bellsという曲をフルで流す。
しかも、その間ヒートは始まってるのにMCはしやべらずポイントのコールすらない。
あまりにもこのイベントとマッチしたHells Bellsは誰もが本当に『ゾクっ』としますよ。

steve

サーフィンの歴史が深い街という事もあって、観客も家族や歳をとった人も多い。
なんていうか質の高い観客が多くいる。
自然も素晴らしいし、見た事もない空と雲の色のサンライズは急いでいる時でも立ち止まって見続けてしまうほど。
つらいけど素晴らしい撮影トリップでした。

この撮影期間中、滞在させてくれて毎晩すばらしい家庭料理を食べさせてくれたスティーブ&ミシェール、本当にありがとう。
Love you guys.