今年もワールドツアーのシーズンがスタートした。
今年からASPがWSLへと名称変更となる。
昨年は史上初ブラジリアンのワールドチャンピオンが誕生。
ガブリエル・メディナが史上最年少でワールドタイトルを獲得する歴史的なシーズンだった。
果たして彼の勢いは今年も続くのか?
例年とはちょっと違うスタイルの記者会見は今年オープンしたクイックシルバーのフラッグショップで行われた。
カフェバーも併設し、歴史あるサーフボードのディスプレーがもの凄いショップだ。
ちなみにこのサーフボードディスプレーは大型タッチパネルモニターでここのサーフボードの詳細が観れる、クーランガッタに訪れたなら一見の価値はあるだろう。
今回の記者会見はクイックシルバーを離れメインスポンサーなしのケリー・スレーター、ミック・ファニング、デーン・レイノルズ、去年ワールドチャンプに返り咲いたステファニー・ギルモア、カリッサ・ムーア、タイラー・ライトの写真撮影からスタート。
これまでなら横並びで合同記者会見がスタートするが、各メディア個々バラバラにインタビューする効率は悪く時間もかかるスタイル。
2014年ワールドチャンプのガブリエル・メディナは20分ほど遅れて会場に姿をみせ、主にブラジルのメディアに囲まれていた。
この会見インタビューで一番印象に残っているのはケリー・スレーターが語った『連続でワールドタイトルを獲る事は難しい』という事。
あきらかにガブリエル・メディナに向けて語った事だろう。
今年のニューフェイスは5人。
リカルド・クリスティ、ウィゴリー・ダンタス、マット・バンティング、イタロー・フェレイラ、キアヌ・アシン。
そして返り咲き組でダスティ・ペインとジャドソン・アンドレの2人。
特に花のないメンツとおもいきや、ウィゴリー・ダンタスはパーコ、マット・バンティングはミック、イタロー・フェレイラはケリーを破る大波乱を演じて見せた。
これは波数すくなく、パワーもサイズもなかった事が要因の一つだけど、条件は一緒なので何の言い訳にもならない。
特にウィゴリーのバックハンドのオフザリップは高得点を容易にだせるものだった。
ラウンド1以降、波がなくウエイティングが続いていたところにワールドツアー初の大会期間延長がアナウンスされた。
スゥエルが入る予報から決まった事だが、結果サイズが上がることはなくスモールコンディションが続いたわけだ。
そしてクオーターファイナル8人中4人がフラジリアン、ブラジリアンストームという言葉がMCも会場も使うようになった。
実際に会場で見ていて最も鳥肌がだったのはセミファイナルのジュリアン・ウィルソンのラストライド。
終了間際で必要なスコアーは6.11、最後にエアーリバースを決めて劇的な終了間際の逆転で会場は大騒ぎだった。
しかし、大会期間中を通してスモールサイズだった2015年クイックシルバー・プロ。
スモールコンディション最強の前評判通りフィリッペ・トリドが優勝。
ほとんどすべてのヒートでトータル18ポイント以上のハイスコアーの連続。
圧勝優勝でワールドツアー初優勝を手にした。