Taj Burrow Announces Retirement from WCT

2016/12th/Apr

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WCTサーファーのタジ・バローがワールドタイトルツアーから第5戦のフィジー・プロを最後に引退する事を発表した。

タジ・バローはいわゆる人気のあるサーファーである。
容姿、サーフィンのスタイル、そして結果を残してきているから当然といえば同然。

1997年にWCTへクオリファイしたが、当時17歳だったタジは、若すぎるうえにフル参戦する準備ができていないという理由でWCT入りを蹴った、WCT史上唯一のサーファー。
翌年はフル参戦しルーキーオブザイヤーに輝く。
2007年ではJ-Bayで優勝、2009年にはパイプラインマスターズで優勝、そしてオーストラリアでは1999年マンリーで優勝、2007年にはベルズで優勝。
驚異的に好成績を収めているのはゴールドコーストで開催されるクイックシルバー・プロで、2001年、2010年、2012年に優勝している。
アメリカのWCTでは、2012年スティーマーレーンで優勝、2013年にはトラッセルズで優勝している。

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〜Taj Burrow’s Interview〜

一番の理由は、心がツアーに集中できなくなった事だ。
自分が引退する時は、負けてもストレスが感じなくなる時だって思ってたけど、実際には違う。今年は今までで一番ストレスを感じているんだ。
その原因はいくつかあるけど、トレーナーが今年は一緒じゃないから食事や体調管理ができていないし、もちろん赤ちゃんが一緒にいるってこともある。
いろんなビジネスをケアーする必要があるし時間がとれないんだ。
今でも大会で最高のサーフィンをしたい気持ちは変わらないけど、結果的にはサーフィンをする時間、トレーニングをする時間、ストレッチをする時間、そして何本ものボードを大会前にトライして最高のボードを探す時間が、とれなくなっている。
ただ十分に準備ができないまま、イベントに行ってサーフィンしている状態、そんな自分にイライラしているんだよ。
そしてなにより勝つことにハングリーじゃなくなったけど、負けることには何よりもストレスを感じるんだ。

残り3戦のWCT、もちろん優勝して最後にしたいけど、俺はただ楽しみたいだけ。
負けるのは嫌だけど、そこまで自分にプレッシャーをかけるつもりはないよ。
最高のライバルでもあり友人達と最後のイベントを楽しむさ。

もちろんツアーを恋しくは思うだろうけど、WCTを観戦するのは大好きだからさ。
世界トップのサーファーが二人だけのヒートで戦って、時には鳥肌もののサーフィンが観れる。
そんな事を思うと、喜んで自分の場所を次の世代に譲れるさ。

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これからは、いろんなタイプのサーフボードに乗るよ。
すでにMayhem (Lost Surfboards Shaper)にオーダー済み。
フラットなロッカーでドライブ性能がいいものとかね。
コンテスト用のボードは常にポケットにいる必要があるから、ロッカーとが必要なんだ。
だけど、フリーサーフィンだからね。ハイスピードから特大のカーブを描くターンをしたり、いろんなマニューバーを楽しめる。
これからは全てのセクションに当てていく必要はないんだ。

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多分自分のベストだったのは、2009年にパイプマスターズで優勝して、2010年の2月に4スターのバーレーヘッズで優勝、翌月のクイックシルバー・プロで優勝、そして4月にはマーガレットリバーで2位になった時じゃないかな。
すごく気分がよかったのを覚えてるよ。

ワールドタイトルは獲れなかったけど、自分のプロサーファーとしてのキャリアには満足してる。
プロサーファーとして成功した最高のキャリアだったと思っているよ。
ワールドタイトルを獲るには常にその事を考えて、いろんなものを犠牲にする必要がある、でも俺はもっと楽しい事とのバランスを大切にしてきた。
もちろん集中している時もある、いつくかのイベントで勝つのはそういう時だった。
自分が20歳で、今の経験と知識を持っていたら、ワールドタイトルを獲れると思うよ。
どれが乗るべき波かわかるし、フィジーやタヒチでリーフの位置がわかれば攻める事ができる。
あんな波にチャージするなんて、若い時には恐ろしい事だよね。

俺はワールドチャンプになるタイプの人間じゃなかったよ。
常にコンスタントなサーフィンができるわけじゃないしさ。
ワールドタイトルを獲るには、自分を力を信じること、波をよく知ること、場所によっての最高のボードを持っていることが必要だ。
数年でいいから、マジで嫌な奴になれたらいいなって思うよ、まー自分とは正反対だから無理だけどさ。
ワールドタイトルと獲るには、本気で嫌な奴になる必要がある………まーいい人で勝ってる人もいるし、俺も優勝したりしてるか……

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Tabrigade Filmはタジのサーフィンが好きで、比較的タジの映像は多い。
Water Pocketシリーズでは2回カバーにもなっている。